「あ、それは…」
やばい、どうしよ…
キーンコーンカーンコーン…
運よくチャイムが鳴った。
「あ、鳴ったし!榊帰ろ~!
また来るよ!ばいばい果歩ちゃん、あさみちゃん!!」
そういうと2人は走って帰ってしまった。
4組の先生は、時間に厳しい。
遅れたら、お説教だ。
「どうする?おなか。」
「薬持ってるから大丈夫だよ、ありがとね。」
「ううん。てか、ケータイ…」
「…いつか、ちゃんと話すから、
あの2人には、秘密にしといてくれない?」
やっぱり、ちゃんと話そう。
あさみなら、きっと“自慢だ”なんて
思わない。
だって、親友だもん。