明日も朝比奈に怒られるんだろうけど、気合入れて頑張ろうと思えた。



「どうだった?バイト。楽しくやれそう?」



お昼休みでご飯食べてる最中に、良佳が聞いてきた。



「んー、まぁ初日だし良く分かんないけど朝比奈に怒られながら頑張るつもり」


「やっぱりそーゆう感じなのね」


「なによやっぱりって…」



失礼な良佳のお弁当のミニハンバーグを奪おうとすると箸でそれを制止された。行儀悪いなよし子。



「忙しくなると良いね」


「なによぉ、あたしが今まで暇人だったみたいな言い方」


「だって柚子祐真先輩が居なきゃ暇そうにしてたじゃんか」


「まぁね。そーだったけどこれからのあたしはきっと違うよ!」


何が変わるってわけでも無いのに誇らしげにそう言ったあたしを良佳は目を細めて微笑んだ。