「そのクラスメートの優しさをお前は何?明日から学校来ないだぁ?ふざけんなっつの。そんな事になったら毎日俺が迎えに行けって命令されんだろうがよ」



チッと今にも舌打ちしそうな祐真は毒吐くけど物凄くぶっきらぼうで優しい。



ーーだけど。



「……がっ、我慢したもんっっ」


「あ?何を」


「…みっ、みんなの前で泣くの我慢したもんっ!」


「………」


「あたしが泣いたら同情してみんな文句も言えなくなっちゃうって思って、我慢したもんっ!」


「………」


「甘ったれの鼻垂れ小僧のクソガキでも、それだけは褒めてっ!」



最初は意味が分からないって顔されたけど、「はいはい、お前は偉い偉い」って棒読みでそう言われた。


完全にバカにされた。



少し意地悪く笑った祐真があたしの頬に伝った涙を拭き取ると、その手であたしの頬をつねった。



「い、いひゃいっ」



やっぱりあたしはどこまでもケツの青い子供でどこまでも祐真が好きだとそう実感した。


ーーあたしの悪い所やダメな所をいつだって正してくれる。そんな祐真。