ーー…
「なんで屋上に居んだよ。今日はここ立ち入り禁止だぞ」
「……っ」
あたしが屋上に逃げ込んだこと、どうして祐真は知ってるのか。
分からないけど今はとにかく一人にして欲しかった。クラスのみんなの前で泣かなかった分、ここで目一杯泣きたかった。
「おいブス」
「……ふ」
「おい柚子」
「……うわぁぁん っ、祐真のばか!どっか行ってよ!デリカシーが無さ過ぎるよ…っふ」
「…泣くなよ余計にブスになる」
「も…っ、やだ明日から学校来ない‼︎」
「リレーでこけたくらいで?」
あたしの顔を覗き込んで冷静にそう言われて。