祐真に初めて彼女が出来たと知った時のあの衝撃は忘れられなかった。



そこであたしは初めて醜い“嫉妬”というものを知った。



今まで祐真の隣はいつまでもあたしだけだなんて思ってた自信満々だったあの頃はそのどこから来るのか分からない自信を打ち砕くのには十分の衝撃だった。


あたしが小学六年で祐真が中学二年の時。


「なんであたしが居るのに彼女なんて作ったのー?」



まぁ、冗談だけど。
冗談まじりで笑いながら言ったんだけど。



「何言ってんだよ、お前は妹みたいなもんだろ」


マジで何言ってんの?みたいな顔をして、そして不思議そうな顔をして真面目に回答された。