祐真達と出会ったのはもう覚えてないぐらい小さい頃のことで。
両親同士が学生からの友達同士だったから、子供同士で良く遊んでた。
祐真の事が好きだと気付いたのは小学5年ぐらいだったけど。
そこから祐真に猛アタックの幼いあたし。
もちろん二つ年上の祐真は相手にしてくんなかった。
女の子に好き好き言われまくって、思春期なんだから少しは照れれば良いのに祐真は最初は驚いた反応をしたもののその後からずっと鬱陶しそうな反応だった。
「祐真〜、大きくなったら柚子をお嫁さんにしてね」
「誰が柚子なんかお嫁さんにするかよ。おれのお嫁さんはもっと可愛いくておしとやかな女の子だよ」
「照れなくて良いのに」
「これが照れてるように見えるのかよ」
呆れたような表情は昔っから変わらなくて。