「柚子が兄貴のお嫁さんになるってのは決まってるから大丈夫」
「もう、そんなアホな事言わないでよ本当に恥ずかしいんだから!小学校の頃将来の夢は祐真のお嫁さんとか書いたのが今となっては本当に恥ずかしいんだから‼︎最近まで祐真と結婚するなんて言ってたのが本当にアホみたいなんだから‼︎」
「声でけーよばか柚子!」
興奮して大きな声を出してしまったあたし。玄関のドアが閉まっててホッとした。
「…良く分からんけど今は休戦中なんだな」
「いやもう終戦したよ。もう終わったの。フられたしね。」
「………それは初耳」
今まで見たこと無い気まずそうな顔をして祐星がそう言った。