「ゆ〜ま〜ぁっ、」
朝からでっかい声で祐真の家の前で叫んだ。
近所迷惑も良いとこ。あたしは自他共に認める非常識である。
だってだって。あれから昨日夜から連絡がぱったり途絶えたんだもん‼︎
明日迎えに行くからねっつったのに‼︎
いつもなら「来んな」ぐらい返ってくるのに‼︎
大人しくインターフォンを押して待つと祐真ママの声が聞こえてきた。
「あら、うるさいと思ったら柚子。祐真昨日の夜から帰ってないよ」
「…ぇえ⁉︎」
祐真ママは衝撃的な事を口走ったのに平然とした顔であたしに話す。
「なんの連絡も来てないから多分あれは彼女ね。ごめん柚子。私は柚子と祐真が結婚して欲しいんだけど祐真に彼女が出来たのはしょうがないわね。他の男探しなさい」