バイトが終わってクタクタのあたし。


朝比奈はすれ違いざまに「なにをそんなに疲れてんだよ」とガン飛ばしてきやがった。



「気疲れだよ。祐真のせいにしておこう」



「……ブッ。そりゃかっこ悪いぞお前。後ろ乗ってけー」


「かっこ悪くて結構!性格悪くて結構!」



「んな事言ってないだろー」



フンッとシカトを決めたふてぶてしい態度のあたしを朝比奈は家までバイクで送ってくれた。とてつもなく寒い。ガクブル。



家の前に着くと、ちょうどママが駐車場に居て。何やら車の中を漁ってるみたいだった。



「あっ、おかえり柚子。ちょっと一緒に探してよ。お母さんのメガネがないのよ〜。」


「えぇー、もうコンタクト取っちゃったの?」



バイクから降りて、「ありがと朝比奈!また明日ね」と大きな声でお礼を言うと、