午前零時。
準備は万端。メイクもバッチリ。



携帯握り締めて、佑真んちの前。


0分きっかりに、佑真に電話を掛ける。




プルルとコールが6回鳴ると、電話を取ったその人の掠れた声が聞こえてくる。




「…………はい」



「ゆーま!おめでと!誕生日おめでと!大好き!愛してる!」



「…………」




プツン、と虚しく切られた電話。



物凄いムカつくけど、こんなんじゃへこたれない。