~学校~


「あっれぇ~?どーしたの?綺羅。男子と登校なんて初めてじゃない?」


「みっ美紗!」


「何々~?ラブな関係~?」


「ち、違うよ!ただ偶然そこであっただけ!」


「ふぅん・・・。」

 美紗は怪しそうな目でこっちをみる。


 なんか恥ずかしい。美紗の言うとおり、ワタシは男子登校なんてはじめて・・・。


しかもそれが、ワタシの好きな人・・・。

(わっ。なんか考えてたら恥ずかしくなってきちゃった!・・・考えるのはやめようっ)
 
 ガタンッ
 

 綺羅が手に持っていた水が、男子にかかった。


「ひょゎっ。ご、ごめんなさい!い、今タオルでふくからっ・・・。」


 ぼーっとしてたらぶつかっちゃった。デモなんでワタシ、コップに水なんかくんでたんだろう・・・。


「・・・羅。綺羅!何やってんの!?持田君が困ってるよ?」

「・・・へ?」


 あっ・・・。ヤッバ;;持田君の お、おなかをーーーっ。


何やってんのよワタシ!まるで変態じゃない!・・・最悪。遼くんもいるのに・・・。


絶対嫌われたよ・・・。私。


 ・・・よく見れば、持田君もそこそこカッコイイんだなぁ・・・。


てか、このクラスの人ほとんどがもててるしっ。


そのもててる人の中にも遼くんがはいってるんだぁ・・・。


遼くんの噂もよく聞くし。はぁ・・・。また落ち込む・・・。