男がうめきながら、お前ら覚えとけよと言うと公一がブーツで蹴りあげて俺達は、もうすぐ本土に戻るよ。茨城の兄ちゃんあんたこそもっときちんとした物を売りなさいと笑った。



公一は、俺に比べたら大人しいが修羅場には慣れているし、何処か楽しんでもいる。



俺とはタイプが違うから仲が良いのだろう。


俺達は、店に戻った。



マリファナは違うのを吸ってもほとんど効き目がないためにごみ箱に捨てた。



ステージでは、スリーピースバンドが日本の最近流行ってるビジュアル系バンドのコピーをやっていたが、あちこちに空き缶が、散らばり客は諦めたように演奏に対して無視する事に決めたように見える。


俺達は、ビールからジョニーウォーカーのウイスキーに変え瓶のまま一本買うと二人で代わる代わるラッパ飲みをしていた。



聞くに耐えない演奏が、続いたが、ウイスキーのお陰で少しは、気分もましになっていた。