みんな、仲良さそうだけどどこかぎこちない。
中にはもう付き合ってる人もいるだろうけど、それがあたしにはうらやましく映った。
あたしの思い描いていた学園生活そのものだったからだ。

「はぁ〜…」

思わずため息がこぼれた。
すると、ドォンと花火が打ち上がった。

「わぁ…‼︎きれい!」

「本当だな」

振り向くと未月がいた。

「ちょっと‼︎入ってくるならノックぐらいしなさいよ!」

「うるせーな!命令すんな」

「なによそれ!せっかく花火見てたのに台無し」

あたしは部屋に戻ろうとした。

「…んだよ!」

「なによ!文句があるなら言いなさいよ‼︎」

あたしは未月に言った。
すると未月は顔が真っ赤になった。