「〜・・・それでは、入学式を終わります。」


長い校長の挨拶も終わり、やっと解放され新しい教室に入る。


名前順になった席に座って辺りを見回した。

丁度窓側にあった席のおかげで、外のグランドを一望できた。


クラスの中は、席の前や後ろ、横でもう、友達になっている人達が沢山いた。

私の席の隣はまだ来てない。

入学式の時は、居たような気がしたけど・・・


ちなみに、前後の人は、スッゴく真面目そうで話し掛けにくい・・・

私は、どちらかというと相手に合わせて行くタイプだから、真面目にはちょっと・・・・・・
なんて思う。



とりあえず、暇だから外のグランドを眺めていた。


んっ?


こんな日に告白中?


へー・・・やるねぇ・・・


なんて、ばばくさいセリフを吐いて、老けた?と少し焦り始める私



告白してるっぽい女の子の顔は後ろ姿で顔が見えない・・・けど・・・相手の男子の方は、遠くでよく見えないが多分格好いいのかな・・・?

でも、入学早々、一年が告白されるなんて無理だろうから、男の方は絶対年上なんだろうなぁ・・・

一人で妄想を繰り広げていると、やっと担任が来たみたいだ。


「はじめまして。今日から一年間ココの担任になった、千村 義彦(チムラ ヨシヒコ)だ。よろしく!勝手にあだ名付けて呼んでくれよ!んじゃ、色々説明とかするな・・・」

その時、ドアが開いて

「すんません・・・遅れました。」


「すいませんだろっ・・・まぁ、席に着け。説明これからするところだから。」


さっき告白されていた
アイツがいた。