「私ね、中学の時もこんな感じだったんだ…毎朝学校に行くと、沢山の人が教室の前にいて、私を一目見ようとわざわざ来て…」
「それは凄いね…」
「それから一ヶ月もしない頃に、何人もの人から告白された…」
「凄い…」
「でも、私は誰とも付き合えなかった…」
「何で？」
「だって、向こうは私の事が好きでも、私はその人の事はあまり知らないし、ほとんどが違うクラスで初めてしゃべったっていう人もいたから…」
「なるほどね～…」
「私は、自分の好きな人と本気で付き合いたいって思ってるから、尚更断ったんだよね…」
「色々大変だったんだね…」
「まあね…」
「これからもそうなるかもしれない…」
「それなら、早く好きな人を探すんだね！」
「そうなんだけど…なかなかいないんだよね…」
「まぁ、そのうち見つかるよ！」
「だといいけど…」
長々と話しているうちに、先生が来た。
