バタバタと足音が聞こえる。


おそらく、女子達が帰っていった足音だろう。


帰った、ということは、もうロッカーに隠れなくても


いいのだけれど、私はずっとロッカーの中に身を隠していた。




私は、ずっとロッカーの中で体をガクガクさせていた。




円…どうして私をいじめるの………?


私が、キチガイだから………?


私の思考回路が、おかしいから………?




愛里と親友をやめて、沖本君に嫌われて、


そんな絶望が続いていたときに、


円が私の友達になってくれて、


本当に嬉しかったのに。


希望が、少し持てたのに。




なんで、私を裏切ったの………?




いや、理由はわかっている。


でも、こんなの、酷いよ……。