あの出来事は、最近あんまり思い出さないように努力してきたのに。


思い出してしまった……!




あのトラウマが、沖本君は本当は私の事をどう思っていたか、


思い知らされた、あの日が!




私の心を抉る。




「大体、なんで沖本君と会話のきっかけすらも作れなかったの!?


なんでそんなに何にも出来ないの!?


私の恋を、ちゃんと応援してよ!!」




それでも、円は私を怒鳴る。怒鳴り続ける。




嫌、やめて。


それ以上怒鳴らないで。


嫌な思い出が、


また頭を巡って、


心を抉るから。





やめて………………!