とても、時間が長く感じてしまう。




幸せな時間程、短く感じるけれど、


嫌な時間程、長く感じてしまうものなのね。




とても、辛い……。




正直、ここに立っているだけで、精一杯…。




でも、窓の向こうで、沖本君が頑張っている。


その様子を想像するだけで、私だって、頑張れる。


我慢、出来る。




出来るよ。




「何とか言ったらどうなの!?」


「内心、ビビってんでしょ!!?」


「何か言えよ!!」




それでも、罵声は私に降り掛かってくる。


逃げられない。