「ねぇ、遥。

なんで…こんなことしたの?」


慶都は僕に抱きつきながら聞いてきた。


「最初、蛍は…

何に対しても無関心だったのは知ってる?


蛍はそれを補うために僕を作ったんだ…

だけど、最近の蛍は…


感情が出てくるようになった。


そうすると、僕がいる意味がなくなる…

僕は消えてしまう。


だから、こういうことをしたんだよ。」