「でも、リンは、いいなー。」 あゆみはペットボトルのお茶を一口飲んだ後、 体育館の天井を見ながら呟いた。 『ん?』 何がいいのか分からず、首を傾げた。 「生徒会の皆様よ。これこそ逆ハーね♪」 『逆ハー?』 ……逆ハーって何? 「うん。リンのおかれてる状況が、まさしく逆ハーって事。」 『あ、そうなの?』 クスクス笑うあゆみだったが、よく理解できなかった。 私のおかれている状況って?