「そう……た……?」


喉がカラカラに乾いていることも忘れ、蒼太を見上げる。


蒼太は無言のままあたしを見下ろし、冷たい視線を投げかけている。


その冷たさにあたしは身震いをし、心臓は凍りついた。


「陽子、君には失望したよ」


蒼太は冷たくそう言い、ドアを閉めたのだった……。