あたしは気分を沈み込ませないように気をつけながら、そう言った。
「今日行った場所……?」
「そう! 藤井さん言ってたじゃん。日常生活をしているうちに自然と覚えてくるって。だから葵君が行ける場所って、まだ限られているんじゃないかな?」
あたしがそう言うと、実紗は少し顔をあげ「そうかもしれない……」と、呟いた。
「だよね? 行ってみようよ」
こうして、あたしたちは昼間4人で行動した道を歩き、24時間のファミリーレストランに入って中を調べ、プリクラを撮ったゲームセンターの前で立ち止まった。
「……やっぱりいないね……」
実紗が呟き、携帯電話を広げる。
時刻はすでに3時を回っていて実紗は疲れがにじんで顔に出てきている。
「……いるよ……どこかに……」
そう言うあたしの声も最初より小さくなり、かすれてしまった。
もしかしたら本当に不具合が起きて、誰かについて行ってしまったのかもしれない。
そんな思いがよぎる。
「今日行った場所……?」
「そう! 藤井さん言ってたじゃん。日常生活をしているうちに自然と覚えてくるって。だから葵君が行ける場所って、まだ限られているんじゃないかな?」
あたしがそう言うと、実紗は少し顔をあげ「そうかもしれない……」と、呟いた。
「だよね? 行ってみようよ」
こうして、あたしたちは昼間4人で行動した道を歩き、24時間のファミリーレストランに入って中を調べ、プリクラを撮ったゲームセンターの前で立ち止まった。
「……やっぱりいないね……」
実紗が呟き、携帯電話を広げる。
時刻はすでに3時を回っていて実紗は疲れがにじんで顔に出てきている。
「……いるよ……どこかに……」
そう言うあたしの声も最初より小さくなり、かすれてしまった。
もしかしたら本当に不具合が起きて、誰かについて行ってしまったのかもしれない。
そんな思いがよぎる。