あたしは少し照れながらも頷く。


そして、いつもの十字路へとさしかかり、あたしたちは一旦足を止めた。


「じゃぁ、またね陽子」


「うん。気をつけてね」


あたしよりも少しだけ家の遠い実紗にそう言い、あたしは再び歩き出したのだった。