放課後、あたしたちは一旦家に戻り、互いの彼氏を連れて十字路で待ち合わせをした。
大急ぎで部屋に入ると蒼太はちゃんと座って待っていてくれて、あたしが帰ると笑顔を浮かべて「おかえり」と、言ってくれた。
特に変化があったわけでもなさそうで、あたしはホッと胸をなで下ろす。
「ただいま蒼太。今日今から一緒に出掛けない?」
そう言うと、蒼太は少し小首をかしげて「デート?」と、聞いてきた。
その言葉に一瞬にして体中が熱くなる。
理想的な異性でデートかと訊ねられることが、こんなにドキドキすることなのだと、初めて知った。
「ま、まぁデートかな」
ドキドキしながら冷静さを装い、あたしはそう返事をした。
「わかった。じゃぁ部屋の外で待っているね」
そう言い、蒼太はすぐ部屋の外へ出た。
一瞬、待つってなにを?
と思ったけれど、今の自分の服装を見下ろして、気が付いた。
そうだ、あたしはまだ制服のままだったんだ。
どこまでも気が利く蒼太に、あたしはフッと笑みをこぼしたのだった。
大急ぎで部屋に入ると蒼太はちゃんと座って待っていてくれて、あたしが帰ると笑顔を浮かべて「おかえり」と、言ってくれた。
特に変化があったわけでもなさそうで、あたしはホッと胸をなで下ろす。
「ただいま蒼太。今日今から一緒に出掛けない?」
そう言うと、蒼太は少し小首をかしげて「デート?」と、聞いてきた。
その言葉に一瞬にして体中が熱くなる。
理想的な異性でデートかと訊ねられることが、こんなにドキドキすることなのだと、初めて知った。
「ま、まぁデートかな」
ドキドキしながら冷静さを装い、あたしはそう返事をした。
「わかった。じゃぁ部屋の外で待っているね」
そう言い、蒼太はすぐ部屋の外へ出た。
一瞬、待つってなにを?
と思ったけれど、今の自分の服装を見下ろして、気が付いた。
そうだ、あたしはまだ制服のままだったんだ。
どこまでも気が利く蒼太に、あたしはフッと笑みをこぼしたのだった。