【彼氏人形】の裏には大きな詐欺グループが絡んでる。
そのグループごと撲滅させることは、あたしたちの力ではとても無理だろう。
でも、自分の命だけは守りたい。
あたしはパソコンが真っ暗になったのを確認すると、実紗と一緒に部屋を出た。
ここへ来てから随分時間がたってしまったから、そろそろ戻らないといけない。
「今日は無理を言ってごめんなさい」
玄関まで送ってくれた恭子さんに、あたしと実紗は頭を下げる。
「いいえ、いいのよ。依子が亡くなった理由がわかって、あたしもあなたたちに感謝しているわ」
少しめを赤くさせて、笑顔を浮かべる恭子さん。
「それから、依子の部屋で何か気になるものが見つかったらすぐに連絡を入れるから、番号を教えてくれないかしら?」
恭子さんにそう言われ、あたしたち3人は携帯番号を交換した。
「恭子さん、本当にありがとうございます」
辛い事を思い出させてしまって少し心苦しくて、あたしはまた頭をさげた。
「気にしないで。あなたたちの方がずっと大変なんだから、ね?」
「……はい」
恭子さんの笑顔を見送られ、あたしたちは帰路へついたのだった。
そのグループごと撲滅させることは、あたしたちの力ではとても無理だろう。
でも、自分の命だけは守りたい。
あたしはパソコンが真っ暗になったのを確認すると、実紗と一緒に部屋を出た。
ここへ来てから随分時間がたってしまったから、そろそろ戻らないといけない。
「今日は無理を言ってごめんなさい」
玄関まで送ってくれた恭子さんに、あたしと実紗は頭を下げる。
「いいえ、いいのよ。依子が亡くなった理由がわかって、あたしもあなたたちに感謝しているわ」
少しめを赤くさせて、笑顔を浮かべる恭子さん。
「それから、依子の部屋で何か気になるものが見つかったらすぐに連絡を入れるから、番号を教えてくれないかしら?」
恭子さんにそう言われ、あたしたち3人は携帯番号を交換した。
「恭子さん、本当にありがとうございます」
辛い事を思い出させてしまって少し心苦しくて、あたしはまた頭をさげた。
「気にしないで。あなたたちの方がずっと大変なんだから、ね?」
「……はい」
恭子さんの笑顔を見送られ、あたしたちは帰路へついたのだった。