「なにこれ」
後ろからパソコンを覗き込んできた実紗が呟く。
そこに表示されたのは今までのイラストとは違い、残酷なものだった。
色付けもされておらず、線だけで首つりしている女性の様子や刃物で手首を切断している様子が描かれている。
「これ、依子のイラストなの?」
恭子さんもこのイラストを見たのは初めてらしく、口元に手を当てて目を見開いている。
「そうです。依子さん、精神的に随分と変化があったみたいですね」
イラストは人の心をうつす。
この急激な変化は何かがあった証拠だと、素人のあたしでも判断できた。
日付も、丁度明さんが亡くなった後から依子さんが亡くなる数週間前までの日付になっている。
白黒の残酷画像の中に、時折パステルカラーの昔と同じようなイラストが混ざっている。
時折思い出して書いていたのか。彼氏人形を作ってすぐのイラストかもしれない。
依子さんの心境の移り変わりはなんとなくつかめた。
だけどあたしが探しているのは、彼氏人形についてだ。
あたしはフォルダを閉じて、ネットつなげた。
よく使うサイトは【お気に入り】という場所に保存している可能性が高く、あたしはまずそこを調べた。
後ろからパソコンを覗き込んできた実紗が呟く。
そこに表示されたのは今までのイラストとは違い、残酷なものだった。
色付けもされておらず、線だけで首つりしている女性の様子や刃物で手首を切断している様子が描かれている。
「これ、依子のイラストなの?」
恭子さんもこのイラストを見たのは初めてらしく、口元に手を当てて目を見開いている。
「そうです。依子さん、精神的に随分と変化があったみたいですね」
イラストは人の心をうつす。
この急激な変化は何かがあった証拠だと、素人のあたしでも判断できた。
日付も、丁度明さんが亡くなった後から依子さんが亡くなる数週間前までの日付になっている。
白黒の残酷画像の中に、時折パステルカラーの昔と同じようなイラストが混ざっている。
時折思い出して書いていたのか。彼氏人形を作ってすぐのイラストかもしれない。
依子さんの心境の移り変わりはなんとなくつかめた。
だけどあたしが探しているのは、彼氏人形についてだ。
あたしはフォルダを閉じて、ネットつなげた。
よく使うサイトは【お気に入り】という場所に保存している可能性が高く、あたしはまずそこを調べた。