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良子さんの自室は2階にあり、派手な外見通りの派手な部屋だった。


ベッドのシーツやカーテンはヒョウ柄で揃えられていて、出窓にはクロスの置物が沢山並べられていた。


「適当に座って。はい、ジュース」


「ありがとうございます」


あたしたちは言われた通り部屋に適当に座り、出されたグレープジュースを一口飲んだ。


少しも休憩せずにここまで来たため、喉はカラカラになっていたところだ。


「で、あたしに話ってなに?」


落ち着いたところでそう聞かれ、あたしは姿勢を正した。


「あの……前に彼氏人形について話をしたのを覚えていますか?」


「彼氏人形? あぁ。都市伝説の?」


「そうです」


「覚えているけれど、それがどうかしたの?」


良子さんが首を傾げる。


「実は彼氏人形ってただの都市伝説じゃないんです」


「へ?」


あたしの言葉に、良子さんはキョトンとした表情を浮かべる。