すっかり日が落ちてから家に帰り、あたしはボスンッとベッドに身を投げ出した。
結局彼氏人形のパーツと性格の設定を決めて、購入手続きまで終わらせてしまった。
実紗は大満足な彼氏ができたと手を叩いて喜んでいたけれど、最後の最後であたしの心にはまた不安の渦が湧いて出て来ていた。
そして、家に帰る頃にはすっかり落ち込んでしまい、購入したことを後悔していた。
好きなタイプの輪郭があったからと言って周囲を見失ってしまったあたしは、まだまだ子供だ。
「今さら取り消せないよね……」
あたしはポツリと呟き、藤井さんにもらったお店の名刺をポケットから取り出す。
藤井希子(フジイ キコ)【ドールハウス】の店長だと書いてある。
その下にはお店の電話番号と、藤井さん直通の携帯電話の番号。
あたしはしばらく迷ったのち、上半身を起きおいよく起こした。
「やっぱり、取り消してもらおう」
いくらバイト代で払える金額だと言っても、あたしたち学生にとっては大金だ。
結局彼氏人形のパーツと性格の設定を決めて、購入手続きまで終わらせてしまった。
実紗は大満足な彼氏ができたと手を叩いて喜んでいたけれど、最後の最後であたしの心にはまた不安の渦が湧いて出て来ていた。
そして、家に帰る頃にはすっかり落ち込んでしまい、購入したことを後悔していた。
好きなタイプの輪郭があったからと言って周囲を見失ってしまったあたしは、まだまだ子供だ。
「今さら取り消せないよね……」
あたしはポツリと呟き、藤井さんにもらったお店の名刺をポケットから取り出す。
藤井希子(フジイ キコ)【ドールハウス】の店長だと書いてある。
その下にはお店の電話番号と、藤井さん直通の携帯電話の番号。
あたしはしばらく迷ったのち、上半身を起きおいよく起こした。
「やっぱり、取り消してもらおう」
いくらバイト代で払える金額だと言っても、あたしたち学生にとっては大金だ。