えぇっ…。なんなの…。どうして、ふてくされるのよ…。

あー、でもお客さんが優先っ‼︎

「碧都も早く戻ってきてね‼︎尚樹、早く来てっ‼︎」
「そんな引っ張らなくても、ちゃんと行くから」

なぜかニヤついてる、尚樹の腕を引っ張りながら、元いた場所に戻ると、現場は楓一人が頑張っていた。

「楓、ごめんね‼︎尚樹、連れてきたから‼︎尚樹、あのね‼︎イチゴ金時作りたいの‼︎」
「あー、そういうこと。デートだったら、良かったのに」
「もっ、もうそういう冗談はいらないから‼︎」
「冗談じゃないんだけどなぁ」

何か聞こえたけど、無視無視‼︎そんなのイチイチ間に受けてたら、生きて行けないっ‼︎

「じゃぁ、イチゴ金時作ったら、あのカップルに渡してね‼︎」
「うん、オッケー」

とりあえず、ここは尚樹に任せて…っと。

って、あのワンコロはいつまであの席にいるのよ‼︎

眞一郎を見ると、お姉さんたちに囲まれ、ニヤつきながらお喋りをしていた。

「ちょっと、眞一郎‼︎」
「んー?なぁに、杏ちゃん」

『なぁに』じゃないわよ‼︎ホントなに、このオトコたちは‼︎

ヤル気ないわけっ⁉︎こんなカリカリしてる、わたしがおかしいのっ⁉︎