「え、ちょ…⁉︎」

誰にも助けを求められないわたしは、何も言えなくて。

「コレ、引っ張ったらどうなるのかなぁ?やっぱり、ポロリしちゃう感じ〜?」

もう一人のオトコが、ククッと笑いながら、胸の前で縛ってるわたしの水着をクイッと引っ張った。

どうしよう…。これって耐えるべき⁉︎それとも、助けを求めるべき⁉︎

でも相手は客。失礼なマネして怒らせたら大変だし…。

でもここで、まさかのポロリはマズイし…。困った…。

「なぁ、一気に引っ張っちゃえば?どうせ、何も言えないんだから。このお姉さん」
「そうだなぁ。どんな反応するか、見たいよな‼︎ってことで、お姉さん?引っ張るわ」
「えっ⁉︎ちょっ、ウソで…‼︎」

ホントに、引っ張った。しかも、思いきり。

幸い、ポロリする前にクロスして阻止したから、平気だったんだけど…。

「ほら、なーんも言わね。下も脱がしちゃおっかなぁ〜」
「それは、さすがにヤバイって‼︎」

また、ゲラゲラ笑う二人は、とても楽しそうで悲しくなる。

こうやってイジメが発生していくんだろうなぁ。

でもさすがに下はマズイ。これ脱がされたらシャレにならん。

「……や、めて」
「大丈夫だって‼︎俺らしか見ないって‼︎」

や、やだっ…。ねぇ、わたしどうしたらいいのっ。