「あっれ〜?お姉さん、固まってるぅ?もしかして、マジだと思った⁉︎」

ガハハ、とまた笑うオトコ二人。年は、多分眞一郎たちくらい。

二人とも、もちろん上半身裸で筋肉が、バッキバキに割れてて、日焼けで真っ黒。

髪色も派手な金髪で、鼻ピとかしてて、結構怖かったりして…。

「ひゃっ…⁉︎」

何も言えずにいるわたしを、一人のオトコが腕を掴み自分のほうへと、寄せた。

そして、耳元で囁くように言った。

『お姉さんがその気なら、これからどぉ?』

これからどぉ?とは、どういうこと…?って、オトナなら意味分かるよね…。

「いやっ、あのっ、離してもらえませんかっ」

小刻みに手をブンブン振るも、ギュッと握られて。

い、痛いんですけどっ…‼︎

眞一郎に助けを求めようとしたんだけど、女性客に囲まれ…。

囲まれ……。

アンノヤロウ‼︎デレデレしやがってー‼︎胸ばっか見てるし‼︎

わたしのことタイプだとか言っときながら、あーやって他のオンナに鼻の下伸ばしてんだもんね。

って、客だから仕方ないんだけど…。

でもっ‼︎この状況どうしよう…‼︎他の三人はっ⁉︎と、三人を見るも三人とも忙しそうで…。

だから頼れるのは、眞一郎しかいなかったのに…。