海斗くんは
さっと
足の傷に
ハンカチを
巻いてくれて

「大丈夫か
がんばれ」

って泣いてる私を
慰めながら
そこから
おんぶして
家まで
送ってくれたの


私は
やせてる方だけど
おんぶして
家まで行くのは
絶対に
大変なことなのに…


自転車も
雨の中
一人で
とりに行って
家まで
持ってきてくれたの


その時から
私の
海斗くんに対する
見方が
かわりはじめて


少しずつ
気になり
はじめてるのが
わかったの


それからは
毎日が
楽しくて
部活が
終わったら
必ず一緒に
帰るようになった

話すことも
つきないで
ほんとに
何でもない話で
盛り上がって


そのうち
2人は
付き合ってるのかって
聞かれることが
多くなって
私は
うれしかった