「大丈夫!
嫌だった?」

泣いてる
私をみて
清水くんの顔が
悲しげになった…


「…ん…
うれしくて…」

そう言うと
ぎゅって
してくれた


「りりあちゃん
帰らなきゃ
いけないね
家まで送るよ」


「…うん」

2人とも
いっきに
テンションが
下がった


しぶしぶ
手をつなぎ
ホテルを出た


駅を過ぎ
清水くんが
住んでいた
アパートの前を
通り過ぎようと
したとき…

「ここ
何か
覚えがある」


「どうしたの?」


清水くんが
言うには
うっすらと
記憶が
あるんだって…


でも
それだけ…

残念…


ここで
過ごした
思い出が
たくさん
あるのに…