最初の出会いは
3年生に
なってからのこと

同じクラスに
なったのが
きっかけで


元気が
ありすぎで
ただの
お調子ものって
思ってたの

いつも
何かと騒いでて
私と
顔合わせるたびに
くっついてきて
余計な
話ばかりするし

迷惑な奴って
くらいにしか
思ってなかったの


でもね
海斗くんの事
見直したことが
あったの


私が
自転車に乗って
一人で
家に帰ってた時
いきなり
すごい
雨になって

傘もないから
急いで
帰ろうと思って
自転車の
スピードを
あげたの


そこは
ちょうど
滑りやすい
マンホールの
上だった

滑るって
思った時には
もう遅し

私の体は
地面にあった
派手に
転んでしまったから

足を強く
打ち付けたみたいで
しばらく
動けなくて
血も
たくさんでてた


雨に
濡れてるから
余計に寒いし
痛いし
誰もいなくて
泣いてしまったの


そこに
王子様のごとく
現れたのが
海斗くんだった