そんなオサムの姿を横目で見つつ、俺は

マキちゃんに話しかけていたんだ。



「ねぇ、マキちゃん。夏休みも明後日か

らだけど、すぐにお寺に行っても大丈夫

なのかな? みんなの都合もあるだろう

けどさ。俺は、いつでも大丈夫だし」



「私も大丈夫だよー!」



カオルも俺の横で、元気よく答えていた

が、オサムは相変わらずの無言。



「私は、家だからいつでも大丈夫だけど

オサムは、いつでも大丈夫なの?」



「俺もやっぱり行かないとダメか……?」



普段のオサムとのテンションの違いに、

違和感は増すばかりだった。



「いつも四人で行動してるんだから、一

緒に行こうや。な! オサム!」



俺がそう話すも、オサムの表情は暗いま

まだったんだ。