俺は、部屋に入ると家着に着替え、ベッ

ドに横になりながら、考えていたんだ。



(マキちゃんのお父さんが寺に供養して

るって言ってたけど、いったい何がある

んだろう……

それに興味本意でやるなって言ってた

けど、俺のお爺ちゃんもそんなことを話

してたよな)



俺は、今までの平和な生活が崩れて行き

そうな気がして、恐怖が頭の中を駆け巡

って行ったのだ。



そんなとき、母親の声が聞こえて来た。



「秀弘、お爺ちゃんが帰ってきたわよ!

何か聞きたい事があるんでしょ?

早く来なさいよー!」



「今からすぐに行くから」



俺は、大声でそう叫ぶと、お爺ちゃんの

元に急いでいた。