「マキ、ショックが大きかったみたいだ

ね……」



カオルが悲しそうに呟く。



「あぁ……自分の家に長年隠し事があった

んだから、辛くもなるよな………

しかも人が消えてしまってる重大な事に

関わることかもしれないし……」



「マキのお父さんも隠さないといけない

理由は、あったんだろうけどさ……」



「それよな……マキちゃんのお父さんは何

を知ってるんだろう……

それに供養してる物って、いったい何な

んだろ……」



「私…村の言い伝えなんて、ただの噂話だ

と思ってたから、さっきの話には驚きし

かないよ……あんなにマキのお父さんが真

面目に話すんだから、何かやっぱりある

んだよね……」



俺達は、様々な不安感を抱き、お互いの

家路につくことになる。