俺たちはその日の放課後も、その話で話

し合っていたのだ。



電気屋さんの息子がいなくなってから、

数日が経っていたが、村は未だに捜索を

行っている。



俺ら四人が帰宅中にもたくさんの大人達

が探している様子が見えていたが、偶然

マキちゃんの父親とも出会う事になって

いた。



この偶然が、俺達四人の運命を後に変え

てしまうこととなるのだ。



「あ。お父さん!」



「あぁ。マキ今、帰りか?」



「そうだよ。お父さんは、今からどこに

行くの?」



「電気屋さんの息子さんをな、探してい

たんだが、外にいてないかもしれないん

だ……」



「どういうこと? お父さん?」



この二人の会話を俺達は耳を澄まして聞

いていた。