「やっぱり、オサムは怖いんだ!

弱点見つけちゃったよ! イヒヒ」


カオルがニヤニヤしながら、悪魔のよう

な顔をして呟いているのが、少々怖くも

あったが……俺は、疑問に感じてた事をマ

キちゃんに聞いていたんだ。



「それよりさ、毎年こういった失踪の話

が出てくるよな……結局そのあとは見つか

ったって話もないしさ……?」



「そうなんだよね……どこにみんな行っち

ゃったんだろ……

こんな小さな村だし、探せばすぐに分か

りそうなのにね……」



マキちゃんが不安げな表情をし、話して

いるのだ。



「マキちゃんの言う通りだよ……

こんな小さな村だから、事故でもあっ

て動けなくなっていたとしても、すぐ見

つかるはずだからなぁ……」



俺もまた、このような話をよく耳にする

ことから、不安は隠せずにいたんだ。