涼は学校に着いた。
自分の教室に入ると、現代文の授業だった。先生が遅刻ーと言うのを適当に流して席に着く。後ろの席の大谷におっすと言いながらふで箱を取り出す。
「遅刻かよ、珍しいなw」
大谷はにやにやしながら話しかけてきた。
「寝坊しちゃてさ、あと何か事故ったw」
大谷はマジかと笑う。
「どうした?かわいい女子高生にみとれて追突でもしたか!w」
「まぁ似たようなもんよ」
「え、マジかよwww」
涼はそうだ、と大谷に聞いた。
「お前外装変速機のチェーン離脱をすぐに直せる女子知ってる?」「そんなん聞いたことないよ、だいいち手は油で真っ黒になるし女子は嫌がるだろ?」
「だよなぁ・・・」

わずか15分くらいしか出席してない現代文の時間も終わり、特に変わったこともなく6時間目の総合の授業になった。