ヒタヒタと歩く。
ペタペタと走って
ズルズルと引きずる。
まるで眠りの中のように
穏やかに
気持ちが良くて
引きずるモノガオモイとか
そんな事も気にならない。
「ぎゃああぁぁあ!!!!」
突然横からつんざく巨大な声。
それは男を引きずる自分を見ていた。
何故そんな大声を出すのか。
意味が解らず首を傾げる。
自分はただ、これから食事をするダケナノニ。
「なっなんなのよぉぉ」
巨大な声の主は今度はさえずるような声を出す。
綺麗な声は、食欲を更に掻き立てた。
もう一つくらいなら、フツウに食べる事が出来るだろう。
だって自分はとても空腹なのだから。
「なっやだ!来ないで!!」
コノヒトハ前菜ダ。
今引きずって来た男は固そうだからメインにして
この女は久しぶりの食事の第一号にしよう。
とても柔らかそうな白い肌。
スカートから覗く肢体が必死に退こうともがいている。
まるで夢の中にいるように。
「やめっ……」
心地良くて気持ち良くて
洋服と一緒に身を剥いで
「いゃあぁあぃぃあぅ!!!!!」
そのあたたかなナカに身を投じた。