スカートの下にはジャージを穿いていた。彼女は急にむくりと起きて、まだぼんやりとした頭をこちらに向ける。
「部長、お客さんですよ」
俺は一言も一年生の問いに答えていないことを思い出した。
「いや、今日は見学で」
「そうなんですか? でも活動してるのは大体昼の放送時間とか集会とかなんですよ」
「大会は参加してないって聞いたけど」
「何せ人数がギリギリで」
肩を竦めて一年生は笑った。もしかして気にしていることだったかもしれない、と少し後悔する。
彼女の目は覚めたらしく、俺を見て顔をしかめた。
「ここはあたしのサボり場所だから」
「部長、折角見学に来てくれた人に牙向けないでください」
「これは正当な主張」