放送部ってどんくらい居んの? と木暮に聞いてみた。

朝から眠そうな顔で、更に欠伸をしてから答が返る。

「知らないけど。この学校の放送部って大会とかにも出ないから部活の中では底辺って言われてんのは聞いた」

「へえ」

「何で急に放送部?」

「んー? 俺部活やってなかったからさ」

「は? お前、文化部入るつもりかよ」

木暮の怪訝な顔に首を傾げると、机をバンっと叩かれた。その主を見上げれば、クラスの女子が険しい顔で見てくる。

「バスケ部入ってって勧誘したよね!?」

「入るって約束もしてないけど…」

「王子入らないからバスケ部に覇気が無いんだよ!?」

それは決して俺の所為ではない。