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「ねぇ…なんで俺ら友達の告白覗き見してんの!?」
「シッ!!今いいとこ」
「バレても知らねーかんな‥」
高校の自習室。
友達の雅紀（ﾏｻｷ）がずっと一途に好きだったそのまた友達の奈美（ﾅﾐ）に告白中。
そして
俺（ｼﾞﾝ）と横にいる紗英（ｻｴ）はそんな２人を見学中。
‥……………
「あーいいなぁ〜♪いいな、いいな、いいなぁ」
教室に戻ってきてその言葉ばっかり連呼してる紗英。
いつもならこうやって放課後残って４人でくだらない話してるけど、今日は２人。
先ほどカップルが誕生しましたんで…。
「雅紀勇気あるよねー前から好きでした〜だって。
まぁー前から好きなのバレバレだったけど」
「良かった良かった」
「他人ごとだなぁ…
ねぇー仁は好きな人いないの？」
「はっ？ありえないから。俺は…」
「“恋はしない”でしょ？もぉーなんでそうなっちゃうかな…」
ハァーっとため息をついて窓を眺める紗英。
