「ゆう」

そういって航に手を掴まれ引っ張られていく。てか、初めて名前で呼ばれたし。

「え…あ、航…?どこいく…の」

また周りの女子はザワザワしだしている。

そのまま無言で航はわたしを引っ張って行く。
教室につくと誰もいない。
これは気まずい。
すると、パッと手を離された。

「なんか、ごめん。むかついたから。でも、俺的にあいつらよりはお前の方が可愛いと思うよ。
まぁ、ブスだけどさ。ふっ。」

そういって、机に座りながらいつもの笑顔で笑う。