「なぁこっち向けよ」
そう言いながら私の顎に手を当てメガネをとった。

やばい!バレる!
いきよいよく顔をさげる。

「お願い、はやく向こうにいって…!」
はやくいって顔あげたらバレるし、、。

「無理。顔見せてよ。気になるじゃん」

「いや!見ないで!」
森下くんは覗き込むように私の顔を見た。
そのとき

パァンッ

きずいたら私は森下くんの頬を叩いていた。
やばい。叩いちゃった。
私の手は赤くなり、震えていた。

「ごめんなさい!」
いきよいよく頭を下げた。
てかなんで私があやまってんの?

「最悪だろ、人を殴るとか。」

森下くんの視線を感じる。
きっと睨んでいるのだろう。
けど仕方ないやん。
森下くんが悪いんやから。

「もういいわ。戻る。」
そう言いながら私のメガネを真っ二つに割った。

いくらなんでもひどすぎる。
メガネがないと教室にも戻れないし、、。

「森下くんいくらなんでもひどすぎひん?」

私はメガネを見つめながら目に涙をためながら言った。

「確かに叩いて悪いと思うけど!こんなのひどすぎる!」
うつむいたまま私は言った。

森下くんは何も言わずその場を立ち去った。
そして私わ同時に座り込み一粒の涙を流した。
こんなのひどすぎる。
怒りと悲しさで手が震えていた。