いっせいに皆の視線が黒板から私にむけられる。

「、、、。」
やばい。
森下くんも口を開けて私をみてるし。
思わずばれたと思ってやってもうた。
膝はおもしろいくらいに震えている。
気がついたら私は教室を飛び出して裏庭に来ていた。

「やばい。」

このあと教室に戻りにくい。
あそこまで派手にやったのは中学生以来。いや、中学のほうがひどかったけど、あんなに膝が震えたのは始めてだ。


「はぁぁぁぁ」
大きなため息を一つついてその場にしゃがんだ。