キーンコーンカーンコーン

ふぅ。なんとか授業に間に合った、、。
先生もまだ来てないみたいやし。

「村高さん!」

「はい」

「数学の教科書もってる?」

あっそういえばまだ教科書届いてないんやった。

「…。まだ届いてないからもってきてへん。」

「やっぱり?俺が数学の教科書見せてあげるからさぁ机くっつけよ」

「え?いいん?」
それはありがたい!

「そんなんいいにきまってるでしょ!」

「あ、ありがとう」
いやぁ、助かったー!

「いえいえ」

そうして私達は机をくっつけた。と同時に数学の先生松本先生が入ってきた。

「はいっおくれてすまんかった! えーと、まえの続きやるんで!」

この先生は見た感じ40歳くらいだろうか?見た目は凄く優しそうやな。

「村高さん!」

「はい」

「あっ村高さんね!授業のペースついて来れなかったらいつでもゆってね!隣の森下くんが教えてくれるから」

「はい」

「まかせとけ!こう見えても俺学年2位なんで」

えっ?そんな風に見えへん、、。
ちなみに私は勉強が全くと言っていいほどわからへん。
今までモデルとかで全然勉強せえへんかったからなぁ。

「村高さん、はい教科書。」
森下くんはすでに教科書を開いていてその教科書を見るとさすが学年2位といってもいい教科書。
教科書には色々なことが赤、青字で書き込まれてた。

「すご、、」
思わず口にでた。

「ん?何かいった?」

「いえ、なんもゆってへん」
そうすると森下くんは私に優しくほほえんで
私のほっぺに手を触れ、

「あんたメガネ外した方がいいよ?
てかあんたって、、、、、」

やばい、ばれた??

ガタアアンッッ
教室中に椅子が倒れる音が響く