〜陽菜子 過去の話〜

「おはよう」

「‥‥。」



私は朝ごはんを作り学校へ行く準備をした。
いつものように三つ編みにしてダテ眼鏡をしてスカートをはく。

「なぁその格好いい加減やめてくれへん?」

「なんで?皆にバレたらあかんやん。」

「あんたがそんな格好やからうち恥ずかしいねん。」

「あかん。これは絶対やめへんから」

ちっ
お母ちゃんの方から舌打ちが聞こえた。

「やめろってんだろ!」

ガタァァァァン
私はお母ちゃんに押し倒された。
「やめて!」

「あんたのせいで男が逃げたんだよ!」

「私は関係ないやろ!」

「うるさい!!」

バキィッ

「かはっ」
私はお腹を殴られた。

「あんたなんかどうせすごいモデルになれへん!私みたいに落ちこぼれてゆくんだ! はははははははは!」

狂ってる‥。

「あんたなんか消えればいいんや!」

私はお母ちゃんを引き離して家を出た。
早くあんな家なんか出て行きたい!