「よぉ――い

スタート!!」


青山先生がスタートの旗をあげると同じに
男子達が勢いよく走りだした。





最初は5人で走っていたのに

その中で高橋と並木の一騎打ちになってしまった。








「高橋君――
頑張って―!!」

華奈の隣に居た女子が
叫んだ。


高橋はその声が華奈だと思ったらしく
後ろを振り向いてしまった。





その瞬間、
並木がゴールへ突っ走った。






並木は1着でゴールに着いた。






2着の高橋は並木に負けた事をくやしがりもせず、



すぐに華奈の元へ向かった。














「新井…

応援ありがとうな…。」








そう言う高橋に対し、

申し訳なさそうに華奈は

「あの…………


応援、

私じゃないんだよね………。

高橋君の事、
応援してたの


隣の高山さんなんだよね………。」







高山はふくれっつらをしながら

華奈を睨んでいた。